冷徹王子様は、あたしだけに甘い恋をする。


「ごめんね……」

「ん?」


呟いた声ははるかの耳には届いていなくて、あたしはふるふると首を横に振った。


はるかを裏切るなんて、やっぱり出来ない。

はるかを傷付けるくらいなら、この気持ちは蓋をして隠しておいた方がいい。


……大丈夫。

少しずつ距離を置いていけば、きっと忘れられる。

今までのように、普通に幼なじみとして過ごしていくことが出来る。


──そう思っていたのに。