冷徹王子様は、あたしだけに甘い恋をする。



「もしかして……昨日あれから何かあった?」


昨日何か、と言われて思い出さずにはいられ
ないことがある。

でも、それは……。


「ううん、何も!昨日遅くまでゲームしてたみたいでさ!なかなか起きそうにないから置いてきちゃった!」


慌てたあたしが咄嗟に思い付いた言い訳。

だけどはるかは疑うことなく、「そうなんだ」と苦笑しながら納得してくれた。


「橘くんも寝坊とかするんだね」

「うん……まぁね」


なんて、いつも寝坊するのはあたしの方なんだけど。


ちらりと隣を見れば、いつも通りの様子のはるか。


「あの……さ、昨日冬哉に何か連絡とかした?」

「え?」


少し驚いた様子で聞き返されたけど、あたしの方が自身の発言にびっくりした。


「いや、あのっ、昨日あんなことがあったから!冬哉と仲良くしてて大丈夫かなって!」


何を言っているんだろうって、自分でも思う。

これじゃまるで、冬哉と仲良くするなって言っているみたい。