ねぇ、いつから……？

いつから冬哉はあたしのことを想ってくれていたの？



「ふっ、えっ……」


糸が切れたように零れ出す涙に、あたしはずるずるとそのまましゃがみ込む。


さっきまで冬哉に触れられていたところが、ぎゅっと苦しくて熱い。


『あたしが協力してあげる！』

『はるかと冬也、あたしが両想いにしてあげるから！！』

『ふたりが上手くいってくれたら、あたしも嬉しいな』


自分の言葉を思い出して、今ものすごく後悔してる。


冬哉はどんな気持ちだったんだろう。

冬哉の気持ちに気付いていなかったとはいえ、きっとものすごく傷付いたよね。


そして、あたし自身の気持ちは──。



胸を裂くようなこの感情の名前に、本当はもう気付いている。

あたしは冬哉のことが……好きだったんだ。


ずっと、ずっと、子どもの頃から。

冬哉のことが好き──。