「ううん、寂しいのはこっちの方よ。ね、冬哉」
「……」
冬哉ママの問いかけに、冬哉は無言。っていうより、『付き合ってられない』と、わざと無視してる感じ。
そうなると、一々反応してしまった自分が子どもみたいで恥ずかしい。
でも、さっきの今でそんな質問しないで欲しい。
逆に冬哉は本当に何とも思ってないのかな……。
「それはそうと、夏海ちゃん今日はそのまま泊まっていく?明日休みだし、ゆっくり荷物まとめてもらったらいいから」
「え、美奈さんいいの?」
「もちろん。その方が私も嬉しいし、夏海ちゃんがそれで良ければだけど」
聞けば明日の朝はママも仕事で早いらしく、バタバタしてしまうから、その方が助かる……ということで、もう一泊させてもらうことになった。
ほんの少し延びた同居の時間。
だけど──。