赤ちゃんの頃から、ずっと一緒だった。
好きなもの、嫌いなもの、
お互いのことなら何でも知っていて、
まるで双子のきょうだいのようだった。
あたし達の関係は、これから先もずっと変わらない。
家族のようにずっと一緒にいられると、そう思っていた……のに。
「俺が男だって、ちゃんと分かってんの?」
あたしをベッドに押し倒して、少し辛そうにも見える表情で言うのは……よく知っているはずの幼なじみ。
「えっ、えっと……」
「目ぇ逸らすなよ」
気まずさから顔を逸らそうとすると、掴まれた腕にギュッと力を入れられた。
その瞬間、ギシッとベッドのスプリングが軋む。
ど、どうして、こんな状況になってんの……?