「は、早く、これを何とかしねぇと。どうすれば……」

 冬馬が私から視線を逸らして地面を見つめながら頭を抱える。しかし、何かを思いついたのか、見つめていた地面に手を当てる。

「そうだ。ここに埋めればいいんだ。こんな人気が無い場所、隠すには打って付けだ」

 名案を思いついたとばかりに冬馬は素手で地面を掘り始める。