「彼女って言うより家政婦っすよ! 世話を焼くおばさんみたいな? こいつ、1人だと花しか見てないんですよ?」

 ゲラゲラと笑いながら、冬馬は私の肩に腕を回した。
 冬馬が雰囲気に酔って言っていることは分かっている。……分かっているけど、もう我慢の限界だった。
 バンッと強い音と共に机の上にあったビールジョッキとビール瓶が揺れる。両手で机を叩いた私は先輩たちを睨みつけると、私の態度に戸惑いを見せる。