冬馬の先輩たちである大学生たちが、私の体をジロジロ見て品定めをしている。
 好奇と下心がある視線に、ますますこの場に留まることを不快に感じる。

「いや、俺も派手な方がいいんですけど、俺を引き立てるにはちょうどいい奴なんすよ! それに家事をしてくれてすげー便利なんですって」
「……は?」

 冬馬の発言に私は目を見張る。先輩たちの言葉を否定せず調子のいいことを言っている。