「分かりました。栄子さん、気をつけてくださいね」
「はい。ここに連れて来てくれたお礼が出来て良かったです。それでは、また」
「はい。また……」

 私はハヤテさんに手を振ると、1人で獣道を歩いて行く。
 ハヤテさんと2人で歩いていた時は感じなかったけど、薄暗い道を歩くのはとても心細い。
 それでも時間に間に合う為に走って獣道を抜けて行った。