「ハヤテさん……」

 そう名前を口にすると、短い時間だったけど充実した思い出が蘇る。
 ハヤテさんとは、もう一度桜を見る約束をしたっけ?
 明日は暇になったし、昼食を買ってお花見をするのがいいかも。
 そう考えると明日が待ち遠しくなり、先程の疲れが嘘のように吹き飛び、元気よく体を起こして明日に備えることにした。