冬馬との今日の出来事を思い出しても、召使いのようにあれこれと冬馬の面倒を見ているだけだ。
 ……冬馬にとって、私は都合の良い女なのかな?

『せっかく彼氏さんの為に時間を作って、こんなに可愛くお洒落しているのだから怒って当然です』

 嫌な事を考えて気分が沈みかけた時、低く甘い声を思い出す。