「え?」
「それより、連絡してすぐにこっちに来たから腹減ったんだ。どこかで飯を食いに行こうぜ」

 冬馬はそう言うと、私の腕を掴んで歩き出した。
 グイッと掴まれた腕にかすかな痛みを感じて、私は冬馬に抗議をする。

「ちょっと、痛いよ!」
「あ、ワリィ。ほら行くぞ」