「綺麗……」

 ほぅ、と息をついて思わず言葉が漏れる。

「気に入っていただけて良かったです。先程気に入っていた桜は、この桜の枝を植えたものなんです」

 ハヤテさんの言葉に私は納得した。

「ハヤテさんって、地元の方ですか? 随分と詳しくですね」
「ええ。僕はここの管理をしているので、色々と聞いているんです」
「そうですか。確かにここは地元の人ではないと来れませんしね」