でも、外はもう暗かった。


インツタが投稿された時間は1時間前。


今日はあの3人組に放課後公園に呼び出されて、相手をしてやっていたから帰りがすっかり遅くなってしまったのだ。


あげくあの3人の遊びは的当てゲームと称して俺の体でダーツをしたり、だるまさんがころんだと称して俺を突き飛ばして転倒させるものばかり。


おかげで制服はボロボロで体は傷だらけだ。


これを父親に見られると更に面倒なことになるから、一度学校へ戻って保健室に予備に置かれている制服を勝手に拝借してきたのだ。


だから帰ってきたのはついさっき。


なっちゃんのインツタだって、それまでは見ることはできなかった。


なっちゃんお手製のカレーはとっくに冷めてしまっているだろう。


そう思うと胸が痛んだ。


なっちゃんは俺のために頑張って作ってくれたのに……。


やっぱり、こそこそと付き合うには限界があるみたいだ。


今日なっちゃんに会いに行ったら連絡先を聞いておかないといけない。


なっちゃんと直接連絡が取れるようになれば、もうこんな回りくどいこともせずにすむ。


期待に胸を膨らませて自室から出たとき、すでに酔っ払っている父親と視線がぶつかった。


仕事から戻ってきてすぐに飲むのはいつものことだった。


父親を無視して玄関へ向かおうとすると腕を掴まれた。


咄嗟に引っ込めてしまう。


子供の頃父親に腕の骨を折られたことを思い出してしまった。