「純大さん…あの、もう大丈夫。ありがとう。」


ようやくお化け屋敷の出口を見つけ、
俺たちは外に立っていた。


ひまりちゃんが少し恥ずかしそうに顔を赤らめている。


「あ、ごめん。」


ずっと繋いでいた手を離すと
ひまりちゃんは照れたように笑った。


「純大さんのおかげで、少し怖くなくなった。ありがとう。」


(やっぱり笑った顔がかわいいな。)


「ううん、怖かったね!手汗かいてたかも。」

「だ、大丈夫だよ。」


離れた手が少し涼しくて、少し淋しいような気がする。


怖くて、思わず抱きついてくるひまりちゃんがかわいかったな…


しかも、
ちょっとたまに胸が当たって…


「意外と大きいのかな…」


?!


声に出てしまったのかと驚いて
振り返ると有が後ろで笑っていた。


「やだージュンちゃんってば、エッチー!」

「そっ!そんなんじゃないや!」

「うーん。細いけど、意外とEくらいあるかなぁ…」


有が少し離れた所で蓮兄と話すひまりちゃんを
細目で眺めながら言った。


「や、やめろよ!」

「杏奈は小さいからなぁ。そこは、さすがに誤魔化せないよなぁ。」


「お、俺はひまりちゃんの事、み、見た目、杏奈なんだから…そんな目で見てないからな!」

「へー、そうですか〜」

有は俺の肩をポンとたたくと
ニヤニヤしながら蓮兄達のところへ行ってしまった。


Eカップ…