「服のサイズは杏奈と同じだから、家にあるのも着れるかな。でも、ひまりが好きなの買いなよ。」


そんなこと言われても
値札を見てしまったら、何もお願いできない…。


(高すぎる…)



「ひまりは可愛いから、こういうのも似合うと思うよ。」


さらりと女の子に可愛いって言える蓮兄…

これは天性だよね。


しかも、まったくいやらしさがないところが凄い。


褒められても、全然嫌な気持ちにならない。



「じゃあ…これにする。蓮兄が選んでくれたやつ。」

「え?」


少しは甘えてみてもいいのかもしれない。


こんな私を妹にしてくれたのだから。


だって、蓮兄は私の一言でこんな風に
目いっぱいの笑顔で笑ってくれるんだ。