「変なこと頼んじゃってさ。そこまでする?って思うよね…。」


純大はバツの悪そうな表情を見せた。

確かに身代わりをたてるなんて
よっぽどだ。

しかもメンバーの妹の…。


純大はバシャバシャっと顔を洗うと
水を払って、
そのまま髪をかきあげて顔をあげた。


「だけど、俺たち本当に世界一のグループになりたいんだ。」


ドキン


「そのためなら、何でもするつもり。ひまりちゃんにも、協力して貰えたら嬉しい。」


ドキン



純大からポツっと水滴がたれる。




ここに来てから
私の心臓はおかしい。


「…っ」


純大のまっすぐな瞳に見つめられて、まったく動けなくなってしまった。