1時間くらい過ぎた頃、
純大はようやく大きく伸びをして、こっちを振り返ると、いつもの笑顔を見せた。


「それっ!」


じゃれるように飛びかかってきた純大と一緒にベッドに転がると

背中からギュッと抱きしめられた。


「ひまりちゃんがいると、色々なメロディが浮かぶ!」

「そうなの?」


よく分からないけど、なんとなく嬉しかった。


「このコードはさ…」


譜面を見ながら色々教えてくれる。

良く分からないけど、とっても楽しかった。


「ピアノ…すごいね。」

「そっかな!でも、有も蓮兄もできるよ。」

「私にとっては…ジュンちゃんが一番だよ。」