まさか…


気づかれるとは思わなかった…。


有…


晴人が知り合いから、たまたま貰ったというチケット。


Sunriseの最終公演のチケットだった。


行きたい…

でも…


だけど、あの人数の中ならバレるわけないよね…


どうしても彼らの姿が見たくて
行ってしまった。


なのに
やっぱりあなたは
私を見つけてくれるのね…


「ごめん、晴人…
ちょっと気分が悪いから、帰る。」


晴人に隠れるように逃げた。


有……


ごめんね。


私はもう戻れない。


ちゃんと決着をつけるまでは。