「一日しか経ってないのに…すごい逢いたかった。」


純大は子犬のように擦り寄ってきた。


「ジュンちゃん…私も。」


自分から、そっと唇を寄せると
もっと深く帰ってくる。

しばらくそんなキスを続けていた。



「…身体は平気なの?」

「うん、異常は特に…。普通に仕事に戻っていいって…。」



純大の手のひらが、するりと滑り込んだ。



「って…ちょっと。」

「だめ?」

「…だめだよ。こんなところで。。」


カーテンは閉まっているが、音は丸聞こえだ。


看護師さんの歩く音や、ワゴンの金属音などの
病気内の無機質な雑音がそれを実感させた。


「じゃあ…家まで我慢するから、覚悟しておいてね♪」