そのまま、ベッドに寝かされて
傷を負った腕をそっと掴まれる。


手当てをしてもらったので、
その腕は包帯で巻かれていた。


「そんなに、大した傷じゃないから…心配しないで。」

「…するに決まってるだろ。」


だいぶ不機嫌そうな純大は
そのまま、そっと包帯ごしに唇をあてた。


「俺が…切られてればよかったのに。」


包帯ごしに震えているのが分かった。

きっと、ずっと心配してくれていたに違いない。


「ごめんね。…でもちゃんと守るって言ったでしょ…。」

「…バカ。」