「はーもう死にたい。」


リビングに戻った私達。

純大はわたしの膝の上に横になって
鼻を冷やしている。


「最悪だ…嫌いになった?」

上目遣いの純大がかわいすぎて仕方ない。


「ううん、もっと好きになった。」

その言葉で真っ赤になった顔を隠して、脚をバタバタさせる。


「こんなんだから、あいつらにからかわれるんだ。」


(わざわざ二人きりにしてもらったのに…)


『気がきくお兄様♡今度奢れよ。』


さっき届いていた
メッセージが純大をさらに凹ませている。


「鼻血だして、失敗したなんて言ったら、一生いじられる!」


こういうところが愛おしいんだよな。

かっこつけきれない私の大好きな人。


「だ、大丈夫だよ。…あの、またしよ?」


勇気を振り絞って伝えると、純大はまた鼻血を出してしまった。