「こら!蓮兄、ひまりに触るな!」

「あ、彼氏(ナイト)の登場だ♪」


蓮兄はソファから立ち上がると、財布をポケットにねじ込んだ。


「ちょっと有と飲んでくるわ。」


そう言って出て行ってしまった。


「具合…悪いの?」


純大は横になっているひまりの髪をサラサラと撫でる。


こんなことにも
ドキドキしてしまう。


「だ、大丈夫だよ。元気。」


パッと身体を起こして、ソファに座り直した。


「そう?」


純大は心配そうな瞳で、そのままギュッとひまりを引き寄せた。



「ひまりちゃん…本当に俺でいいの?」