「ひまり、お疲れ様。次行こうか。」


リハーサルを終えて三人がバンに戻ってきた。


純大と目が合うと思わず、顔をそむけてしまった。


(は、恥ずかしいっ…///)


「ねぇ、なんでそっぽ向くんだよ。」


純大は腕をつかむとそっと引っ張った。

その勢いで純大の胸の中に飛び込む形になった。


「あ…。」

「あれ、お前たち、やっと仲直りしたの?良かった、良かった。あんまり喧嘩するなよ〜」


蓮兄は私達の肩にポンと手を置く。


「け、喧嘩なんて…。」

「蓮兄。俺、ひまりちゃんと付き合いたいんだ!」


こんなところで?
こんな堂々と…


純大の行動力にはいつも驚かされる。


「え、ああ。そっか。」


蓮兄には少し唖然とした顔をしている。


「ひまりちゃんはっ!?」

「え、あ、はい!」


その勢いに思わず返事をしてしまった。


「なら決まり。」


純大はにこっと笑うと私をギュッと抱きしめた。

そして
私の大好きな笑顔をみせた。