「あ、ひまりちゃん!こっちこっち。」


あれ以来、純大は
普通に接してくれるようになった。


それだけで嬉しい。

そばに居られるだけで、幸せだった。


恋愛初心者の私には
これ以上進みかたが分からない。


彼の笑顔を見れるだけで
胸がいっぱい。


「指、もう大丈夫?」


この前のキッチンでの出来事を聞いた純大は
未だに心配している。


「そんな大した傷じゃなかったし、もう治ったよ。」

「なら、良かった♪」


この笑顔がやっぱり大好き。


「あのさ、次の仕事まで時間あるしさ。ちょっと出かけちゃお。」