「ふふ、ひまりちゃんが恋ね。」


真希ちゃんは笑いながら
フラペチーノのクリームをスプーンですくった。


「ま、まだ分かんないけど…。」

「そう思った時点で、それが好きってことなのよ。」


真希ちゃんはコタの彼女で
コタよりも一個先輩ですごく優しい。


二人は中学の頃から付き合っていて、
コタにはもったいないくらいの美人。


私は真希ちゃんが大好きだった。


「ねぇ、好きってどんな感じ?真希ちゃんはコタの事…まだ好き?」


真希ちゃんは頼んだパンケーキを取り分けて
私にくれた。



「最初の頃はずっと頭から離れなかったかな。いっつもコタのこと考えちゃってた笑」

「うんうん。」

「今も一緒にいると心がポカポカして、温かくなるんだよね。もちろん喧嘩もするけど、離れると淋しいの。」


真希ちゃんは恥ずかしそうに笑ったけど
とびきり可愛く見えた。



恋をする女の子って
こんなに可愛いものだったなんて。



「私の好きな人もお日様みたいなの。
一緒にいると心がポカポカしてくるんだ…」


口にしただけで、胸がキュッとなって
ちょっと離れただけなのに、会いたくなってしまった。