「はぁ。」


大きなため息をつくと
上から大量の洗濯物が降ってきた。


「お前、いつまでここにいるつもりだよ。仕事は?」


洗濯物を振り払って顔をあげると
コタがそれらをたたみ始めた。


「今は…仕事と仕事の間で、私は休憩中なの。」


コタがくれたカフェオレを飲み干し、
空のペットボトルをテーブルに転がした。


「ねぇ、コタって真希ちゃんと長いよね。」

「なんだよ、今更。」

「好きなんだよね?」

「当たり前だよ。バカじゃねぇの。」


コタは眉間にシワを寄せながら
私の転がしたペットボトルをゴミ箱に放った。


人を好きになることなんて
絶対ないと思っていた。


だって
愛が永遠ではないことを知ってしまったから。


だけど…

彼のことを考えると胸が熱くなる。



この気持ちが好きっていう気持ちなのかを
聞いてみたかった。



「なんだよ。好きなやつでもできたのか?」

「…うるさい。」



コタに聞くのは、やっぱり恥ずかしい。