コース料理を頼むと、汐音が、
「あのー、そのコースだと、この間のお食事券より高いみたいなんですけど……」
と遠慮がちに言ってきた。
「まあ、せっかくだし、いいだろう。
おむすびのお礼だ」
と言うと、
「……やっぱり、明日、食事の代金分のおむすびを作ってきます」
と汐音は困ったように言ってくる。
求の頭の中に黄金の皿にうずたかく積まれているおむすびが浮かんだ。
次に、数は少ないが、割ってみると、中にフォアグラが入っていたり、ふぐが入っていたり、メロンが入っていたり、金貨が入っていたりするおむすびが浮かんだ。
……金貨はよせ、と思いながら、求は言う。
「そういえば、炭化して出土した中世のおむすびの中から、お金が出て来たりするらしいな」
「え?
貨幣を具にしてたんですか?
埋葬用ですかね?
――って、今、なんでそんな話になりました?」
と汐音に訊かれた。
汐音が金貨入りおむすびを作ってくるところを妄想していたなどと言えないので、求は水を飲みながら、
「さあ」
と言って流した。
……流せていたかは知らないが。
「あのー、そのコースだと、この間のお食事券より高いみたいなんですけど……」
と遠慮がちに言ってきた。
「まあ、せっかくだし、いいだろう。
おむすびのお礼だ」
と言うと、
「……やっぱり、明日、食事の代金分のおむすびを作ってきます」
と汐音は困ったように言ってくる。
求の頭の中に黄金の皿にうずたかく積まれているおむすびが浮かんだ。
次に、数は少ないが、割ってみると、中にフォアグラが入っていたり、ふぐが入っていたり、メロンが入っていたり、金貨が入っていたりするおむすびが浮かんだ。
……金貨はよせ、と思いながら、求は言う。
「そういえば、炭化して出土した中世のおむすびの中から、お金が出て来たりするらしいな」
「え?
貨幣を具にしてたんですか?
埋葬用ですかね?
――って、今、なんでそんな話になりました?」
と汐音に訊かれた。
汐音が金貨入りおむすびを作ってくるところを妄想していたなどと言えないので、求は水を飲みながら、
「さあ」
と言って流した。
……流せていたかは知らないが。



