狙われてますっ!

 流行りモノの話なんてされたら、俺にはサッパリわからないが、と思う求は、例の恋愛アプリ作成チームの女子たちを引き連れてきたくなる。

 彼女らなら、こういうときの対応など男よりお手の物だろうし。

 流行りの話題にも敏感だからだ。

 頭の中では女子社員たちと武志と、みんなでくるくる回転テーブルを回して料理を取っていた。

 ……いや、中華じゃないし。

 忘年会でもないし。

 などと思っているうちに、フレンチの店に着いていた。

 武志によく礼を言って降りる。

 今度おごってやろう、と思いながら降り立ったその店は、横幅は狭く、縦にすうっと長い、小振りなビルのような建物だった。

 名前を告げると、2階に通される。

 個室だった。

 人目がない個室は、普段ならホッとする空間だが、今日ばかりは緊張する。