狙われてますっ!

「ええ、はい。
 お昼休みに、みんなで撮ったやつとかなら」

「……いや、ちょっと送ってもらった写真がどれも加工が激しくて。
 俺は絶対美人だと思うんだけど、求が色々言うから不安になって」

 ああ、と汐音は苦笑いする。

 目の前で加工しているのを見ていたからだ。

「いやー、本人が送らない写真を見せてもいいもんですかね?」
とつい言って、

「……やっぱ、実物とは全然違うんですか?」
と勘繰られてしまう。

「いえいえ、ほんとうにお綺麗な方ですよ。
 大人の女性って感じで」
と思いながら、ほら、と汐音はこの間、みんなで撮ったのを輝美が送ってくれたのを見せる。

 これなら、みんなに回してるぐらいだからいいだろうと思ったのだ。

 突き出したスマホを見て、二人は沈黙する。

 うさぎ耳だったからだろう。

「いやいや、これ、耳だけで、顔は加工ないですからね」