そのとき、通りの向こうから武志がやって来た。
「お、求……」
予定より早く戻れたのか、探しに来てくれたらしい。
ドラッグストアに寄ったりして時間を潰すという話を社でしていたから、此処に居るのがわかったのだろう。
笑顔でこちらに来かけた武志の表情が曇る。
その視線は汐音を向いていた。
どうした、武志。
美人に目のないお前が、何故、可愛い汐音を見てフリーズする。
武志は、こちらにやって来ると、その子、さっきの子? とも訊かずに、いきなり、汐音に話しかけた。
「ねえ、君、何処かで会ったことない?」
俺が横に居るのにナンパかっ?
と求は思う。
だが、言っているセリフはナンパの常套句だったが、武志の顔は何故か青ざめていた。
汐音はそんな武志の顔を確認するように見ていたが、小首を傾げ、
「いいえ」
と言う。
求はホッとしていた。
よかった。
こいつらが実は幼なじみとか同級生で、いきなり恋が始まったら、どうしようかと思った。
……いや、別に汐音が誰と恋に落ちようと、俺には関係ないんだが、と心の中で言い訳しながらもそう思う。
「お、求……」
予定より早く戻れたのか、探しに来てくれたらしい。
ドラッグストアに寄ったりして時間を潰すという話を社でしていたから、此処に居るのがわかったのだろう。
笑顔でこちらに来かけた武志の表情が曇る。
その視線は汐音を向いていた。
どうした、武志。
美人に目のないお前が、何故、可愛い汐音を見てフリーズする。
武志は、こちらにやって来ると、その子、さっきの子? とも訊かずに、いきなり、汐音に話しかけた。
「ねえ、君、何処かで会ったことない?」
俺が横に居るのにナンパかっ?
と求は思う。
だが、言っているセリフはナンパの常套句だったが、武志の顔は何故か青ざめていた。
汐音はそんな武志の顔を確認するように見ていたが、小首を傾げ、
「いいえ」
と言う。
求はホッとしていた。
よかった。
こいつらが実は幼なじみとか同級生で、いきなり恋が始まったら、どうしようかと思った。
……いや、別に汐音が誰と恋に落ちようと、俺には関係ないんだが、と心の中で言い訳しながらもそう思う。



