フレンチの店、無事に予約が取れてよかった。
彼女に連絡せねば。
だが、電話するの恥ずかしいし、メールやLINEもなんて打ったらいいのかわからないな、と思いながら、求がドラッグストアのレジを出たとき、汐音が目の前に居た。
スマホとマイバッグを手に立っている。
うっ。
何故、此処に……。
なにを話せばいいんだ。
いや、今、フレンチの店の予約が取れたことを言えばいいんじゃないか?
と思った求は、
「こ、こんばんは」
とちょっと恥ずかしそうに頭を下げてくる汐音に向かい、言った。
「こんばんは。
ご希望されていました土曜日六時からの予約がとれました。
なにか予定でも入られましたら、まだ変更可能ですので、ご連絡ください」
汐音が、何故、文章みたいな口調……と苦笑いしていた。
いや、緊張のあまり、メールに書こうと頭の中で練り上げていた文章をそのまま口に出してしまったのだ。



