カッコウ、カッコウ……と交差点の音響信号が鳴り響く中、求はちょっと困っていた。
名前も訊かないまま、食事に誘ったところで、いきなり彼女の身内が現れてしまった。
おにいちゃんとか言っていたから、従兄といっても、相当近しいのだろう。
完全に値踏みするように見られている……と求は、ただ食事に誘っただけなのに、もう父親に挨拶させられているような気分で、公園の前の道に立っていた。
……これから、なんと言えばいいのだろうか。
あまり女性に対して積極的でない人生を生きてきた求にはわからなかった。
あいつらが作ったアプリを見たいっ。
今すぐやりたいっ、と思ってしまった。
確か、おむすびを渡してはじまる恋をストーリーに組み込んだと言っていた。
このお兄さんと、どう話したら正解なんだっ?
と思わず、自社の女子社員たちに頼ろうとしてしまったが。
訊いたところで、
「どれでも大丈夫ですよ~。
なに言っても、ラブラブになりますよ~」
というゆる~い答えが返ってきそうな気がした。



