狙われてますっ!

 日々、
「腐るわよ。
 もう腐るわよ、そのお食事券。

 行きましょうよ。
 一緒に行ってあげるわよ。
 ふふふふ……」
と脅されていたのだ。

「いや、それはとっとけ。
 美味かったから、ほんとうに」
と言う求はお食事券を受け取らない。

 いや、あんな適当に作ったおむすびでこんなに貰えませんーっ、と思いながら、汐音は言った。

「じゃ、じゃあ、あの……。
 明日も此処に来られますか?」

「……え」

「明日、一万円分のおむすびを握ってきます」

「いや、腐るだろ……」

 そういえば、おむすびには賞味期限があった、と思ったとき、求が言った。

「じゃあ……、一緒に行くか?」

「えっ?」