汐音は頼まれた物とお弁当を手にいつもの小会議室に走って戻っていた。
ちょっと遅くなったが、イケメン様を放っておいたから大丈夫だろう、と思いながら。
怒ってるかな? とそうっと汐音はドアに近づいてみる。
だが、中からは、楽しげな輝美たちの話し声しか聞こえて来なかった。
よかった。
もふもふさんに先に行ってもらってて。
父母に輝美たちが小会議室に居ることを伝え、お昼、一緒にどうですかと言っておいたのだ。
もふもふさん、様様だっ、と思いながら、汐音はドアを開けた。
「あら、汐音。
お使い、ありがとう」
と真琴が笑顔で迎えてくれる。
「いえいえ」
と汐音が座ろうとすると、輝美が笑顔で言ってきた。
「あんた、彼氏とコンビニで会ったんだって?
じゃあもう、そのまま二人で食べてくればよかったのに」
……やさしいな、輝美さん。
恋愛絡みのときは、後押ししてくれようとするから、やさしいのか。
イケメン様が居るからやさしいのか、よくわからないが……。
汐音がそう思ったとき、真琴も笑顔で言ってきた。



