狙われてますっ!

 駄目だ……。
 この人、凄すぎる。

 このままでは()られるっ、と求は思った。

 鷹のような目でコンビニを見ている渡真利と、夢の中で自分に矢じりを向け、弓を引き絞っている渡真利が重なる。

 絶対、いつか射られるっ!
と求が怯えたとき、ちょうど棚の向こうから、汐音とイケメン、もふもふが現れた。

 もふもふは、ちっとも、もふもふしていない、スラッとした爽やかそうなイケメンで。

 買い物袋を手に出てこようとしている二人は、まるで待ち合わせてお昼を買いに来たカップルのように見えた。

 俺が汐音とそうなりたかったのにっ、と求が思ったとき、チラとこちらを見て渡真利が言った。

「実は、俺はもふもふの前では、汐音を好きなフリをしている。
 その方が汐音に接触しやすいからな。

 どうやったら、汐音を好きな演技ができるかわからなかったんだが。
 お前の真似をしたらいいわけだな」

 なるほど……と渡真利は頷くと、今、まさに射殺(いころ)さん! という気迫で、もふもふを見た。