バッタリ汐音に会えないだろうかな。
そんなことを思いながら、求はコンビニに来ていた。
今日はみんなで出前を注文していたようだが、断って。
ところが、バッタリ会ったのは、渡真利だった。
……渡真利さんだな、とその横顔を見ながら、求は思う。
顔形はなにも違わないが、里見繁を知っている人間が見ても、よく似た別人だな、と思ってしまいそうな横顔だった。
身内思いで、ほんわかした印象の繁と、穏やかそうに見えて隙のない渡真利では受ける印象が全然違うからだ。
……俺も渡真利さんが汐音といっしょに居なかったら、よく似た別人だと思ってただろうからな、
と思ったとき、渡真利は振り返りもせず、鋭い目線でコンビニの中を見たまま言ってきた。
「加倉井、もふもふが居る」
ひっ、と求は息を呑んだ。



