ちょうどいい感じに、しとしとと雨が降っている月曜日。
求が今後の事業の展開について考えながら、公園の周りを歩いていると、
「あっ」
と声がした。
雨だし、今日は絶対居ないだろうと思ったおにぎり娘が、お弁当のたくさん入ったビニール袋を手に公園から出てくるところだった。
「お食事券が腐るかと思いましたーっ!」
と叫びながら、すごい勢いで駆け寄ってくるので、思わず、逃げそうになる。
しょ、食事券は腐らないと思うが……と思いながらも、突然の再会に声も出せない。
「こんなに貰えませんーっ」
と汐音はずっと持ち歩いていたのだろうか、ちょっとよれてしまっている茶封筒を鞄から出してきた。
「いや、それはとっとけ。
美味かったから、ほんとうに」
後ずさりながらも、求は汐音に言った。



