ちょっと待て。
今、なにが起こってるんだ?
求はフリーズしながら笑顔で話していた。
汐音、出会えるといいな、驚くだろうか、と思いながら来て、すぐに出会ったのはよかったが。
これは一体、どういうことだ……?
よく知る男と汐音が居たので、話しかけようとした瞬間、前に居た女子たちがその男に向かい言ったのだ。
「渡真利さーんっ」
えっ?
渡真利さんっ?
……なんだろう、渡真利さんって。
勤めている会社の名前か?
だが、この感じではたぶん違う、と女子社員たちが彼を取り合う言葉を聞きながら、求は判断する。
渡真利さん……。
汐音が苦笑いしてこちらを見ている。



