……仕事仲間って誰なんだろうな?
そんなことを思いながら、求は汐音にゲームとお菓子を差し出した。
お菓子は女子社員たちが、
「これ、今日、取引先の方がくださった、なかなか手に入らない今評判のバウムクーヘンなんです。
社長の恋のために進呈します。
どうぞ持っていってください」
と言ってくれたのだ。
恋とは、なかなか手に入らない今評判のバウムクーヘンとかで進展するものだったのか。
よくわからないが……と恋愛初心者の求は訝しがりながらも、ありがたく受け取り、持ってきた。
確かに汐音は喜んでいるようだ。
だが、こいつ、評判のバウムクーヘンだとかは知らなかったようだ。
ありがたみを持たせるためにも言うべきか。
いや、それもなんだか押し付けがましいな。
それに、なにも知らずに食べて、美味いと思ってこそ、評判のバウムクーヘンだろう。
と、何故か、バウムクーヘンを試す感じになってしまう。



