午後からの仕事が始まり、汐音が頼まれた書類を持っていこうと渡り廊下を歩いていると、向こうの棟でも女性社員に囲まれている渡真利が見えた。 ……確かにイケメンだが。 すごいイケメン、という言葉を聞いたとき、つい、あのおむすびの人を思い浮かべちゃったな~と思う汐音の方に渡真利が歩いてきた。 「こんにちは」 と挨拶してきたので、 「あ、えーと、……渡真利さん。 こんにちは」 と言って、汐音は深々と頭を下げる。 渡真利はちょっと笑ったようだった。