「大丈夫か。
新しい職場には慣れたか」
と車で繁が訊いてくる。
「うん。
明日は職場の人たちとみんなで公園でお弁当食べるんだよ」
「ふーん。
寒くなければ気持ちよさそうだな」
「いいリフレッシュになるよ」
と言いながら、汐音は、
いや、あの人たちの目的はリフレッシュではないのだが……、
と思っていた。
「そのおむすびの男、いい男かどうか、私が見極めてあげるわよー」
と輝美が言い、みんなで公園に行くことになったのだ。
「いや、単にお食事券返したいだけなんですけど……」
お食事券返すのに、いい男かどうか見極める必要はないと思うのだが。
まあ、みんな楽しそうだから、といいか、と汐音は思っていた。



