汐音は一からゲームをやり直していた。
求はその横で、またスマホで調べ始める。
おっ。
三陸にもぐるぐる回るイカ、あるじゃないかっ、と求が思ったとき、
「やったーっ。
社長とハッピーエンドですよーっ」
と汐音が叫んだ。
俺とハッピーエンドか。
よかったな、汐音、と求は頷く。
「いや~、試作段階なんで、まだエンドちゃんと作ってないんですけどね」
と部下たちは笑っていた。
画面には社長編 トゥルーエンド、と書かれているだけで、音楽は流れているが、絵はなかった。
「でも、恋愛アプリって初めてやりましたけど、面白かったですっ。
出たら、やってみますねーっ」
「ありがとうございますっ。
課金してくださいねーっ」
笑顔で言う彼女らに、
……お前ら、露骨すぎるぞ、と思いながら、求は言った。



