「いや~、おむすびからはじまる恋の話が社長の実話だって、日坂専務に伺って。
今日、デートだって言うから、ちょっと参考にしたいなって言ったら。
じゃあ、そっと覗いてみなよって言ってくださったんですよね~」
「なんだ、そうだったんですか」
と汐音は、ホッとして笑ったが、
「すみませんでした」
とみんな平身低頭謝ってくれる。
「あー、いえいえ。
別にいいです。
でもこれ、別にデートとかじゃないですけどね」
と汐音は言ったが、彼女らは、ずずい、と身を乗り出し、言ってきた。
「あのっ、ぜひ、お話を伺わせてくださいっ。
リアルなシンデレラストーリーの経験者としてっ」
……リアルなシンデレラストーリーってなんだ?
酔った汐音の頭の中では、此処を出たら、地下の一夜干し工場でパンダとともに自動干し器に吊るされ、ぐるぐる回転させられるイメージだったのだが。
どの辺が、シンデレラストーリーなんだろうな……、
と思いながら、汐音は妄想の中で、パンダといっしょに地下工場の床を磨きはじめていた。
シンデレラから床磨きをイメージしてしまったようだった。
今日、デートだって言うから、ちょっと参考にしたいなって言ったら。
じゃあ、そっと覗いてみなよって言ってくださったんですよね~」
「なんだ、そうだったんですか」
と汐音は、ホッとして笑ったが、
「すみませんでした」
とみんな平身低頭謝ってくれる。
「あー、いえいえ。
別にいいです。
でもこれ、別にデートとかじゃないですけどね」
と汐音は言ったが、彼女らは、ずずい、と身を乗り出し、言ってきた。
「あのっ、ぜひ、お話を伺わせてくださいっ。
リアルなシンデレラストーリーの経験者としてっ」
……リアルなシンデレラストーリーってなんだ?
酔った汐音の頭の中では、此処を出たら、地下の一夜干し工場でパンダとともに自動干し器に吊るされ、ぐるぐる回転させられるイメージだったのだが。
どの辺が、シンデレラストーリーなんだろうな……、
と思いながら、汐音は妄想の中で、パンダといっしょに地下工場の床を磨きはじめていた。
シンデレラから床磨きをイメージしてしまったようだった。



