狙われてますっ!





 月曜日、お昼休みが終わったあと、部署に戻ろうとしていた汐音は笑顔の真琴に呼び止められた。

「汐音」
「はい」

「あなた、なにも考えてない感じに話しかけられるから」

 ……はい?

「さりげなく、渡真利さんを呑み会に誘ってみてよ」

 結構ロクでもないことを言われてる気がするんですが……と汐音は思ったが、真琴は、やはり笑顔だった。

 さっき、輝美さんがずっとノロケてたからですかね?

 だが、その輝美もメッセージや写真のやりとりばかりで、まだ直接、武志と会ってはいないようだった。

「いやー、いざとなると、イメージ違うとか言われそうで、怖くてさ。
 せっかくラブラブな感じなのに、嫌われたくないから。

 会おうって言われても、躊躇(ちゅうちょ)しちゃうのよね」

 つい、その日は用事があるとか言って、断っちゃうのよ、とか可愛らしいことを言っていた。