「あら、汐音。
今日もお弁当? 偉いわね」
と汐音のお弁当を見て、真琴が褒めてくれる。
「……なんかおむすび以外、全部冷凍食品みたいなんだけど」
と輝美が横から覗き込み、言ってきた。
「でも、今日はゼリーを作ってみましたよ」
と汐音は大きなタッパーを出してくる。
かわいい柄のアルミカップに流し込んだゼリーがずらっと並んでいた。
「たくさん作ったんで、みなさんもどうぞ」
と言って、みんなに、あら、ありがとう、と喜ばれる。
「透明ねえ。
なんのゼリー?」
と真琴に訊かれた。
「サイダーです」
「へえ、食べないとわからないくらい色がないわね」
と言いながら、一口食べた輝美は、
「……食べてもわからないわね」
と呟く。



