狙われてますっ!

 いや~、別に出世したいとか
 上司によく思われたいとかないんで。

 ははは……と苦笑いして誤魔化そうとする汐音に、渡真利は溜息をつき、言ってきた。

「まあもうお前に決まってしまったものは仕方がない。
 俺では警戒されてわからない社内のこととか、ちゃんと探ってこいよ」

 ……渡真利さんが知らない社内のことですか。

 あなたが女子社員の間で売り買い(?)されてることですかね……、と思ったとき、渡真利が確認するように訊いてきた。

「とりあえずは、元婦警ということになってるんだな?

 じゃあ、いい。
 ……だがまあ、加倉井求には、バレても仕方がないか」

「え? なんでですか?」
と訊いたが、渡真利は、言いたくない、と言う。