「なに荒ぶったミンチって。
っていうか、荒ぶったところで、そのミンチ、もうミンチにされてんじゃん」
と月曜の昼休み、輝美が言ってきた。
「いやいや、それ言ったの、私じゃないですよ。
その……ちょっと知り合いが」
と曖昧に汐音は誤魔化す。
だが、輝美は鷹のような目で、汐音を見、
「さては、物欲しそうなおにぎりの男にフレンチのお食事券を返しに行ったら、フレンチに誘われて、二人で行ってきたわね。
そして、その男……
かなりのイケメンねっ!」
となにも言っていないのに、すべて言い当てられる。
よく当たると評判のお好み焼き屋の占いよりすごいっ、と汐音は感心した。
「まあいいわ。
私も今、順調だから」
と輝美はスマホを見ながら、ふふふと笑う。



