隣に座る推しは、何やらスマホを触っているようだった。 視界の端に映る伊澄蒼の指先がスマホの上で滑らかに動いている。 「あぁ…これはもしや仲良し声優へ連絡しているのでは?」「今日この後はオフで、ご飯の約束でもしているのでは?」「それともユニットのグループラインでくだらない会話を繰り広げていたり」と、体は緊張で固まっておきながら、頭は妄想でフル回転させていた時だった。 私の手の中で、電源を落としたはずのスマホが光った。