「大丈夫。 それに、みんなが友達でいてくれてるのが嬉しいから」 中学のときの嫌な記憶が、塗り替えられていく。 「もちろんだよ~!!友達だよ、親友だよ!」 とすみれちゃんがぎゅっと抱きついてくる。 「俺も友達だよ!」 と飛び付いて来ようとした爽くんは、涼くんにぐっと止められたけど。 じゃあ、私たちは先に戻るねと、すみれちゃんが爽くんを引っ張って教室に戻っていく。 …付き合ったばかりの私たちに気を遣ってくれているみたいで、ちょっと恥ずかしい。